近年、会社において、コンプライアンス(法令遵守)が重視され、顧問弁護士を活用することが増えてきています。
自社において、顧問弁護士を活用するかを検討されている方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は、顧問弁護士とは何かや、顧問弁護士を活用するメリットなどについてご説明いたします。
このページの目次
1 顧問弁護士とは
顧問弁護士とは、会社から継続的に日常業務に関わる法律相談を受け、法的に会社をサポートする弁護士のことを言います。
顧問弁護士は、企業法務の一種であり、弁護士が会社の業務を法的にサポートすることになります。
顧問弁護士として、どこまでのサポートをするかは事務所によっても異なりますが、多くの場合、日常業務に関する法律相談や契約書のリーガルチェックなどを行うことになります。
2 顧問弁護士を活用するメリット
顧問弁護士を活用するメリットとしては、次の5つが挙げられます。
(1)いつでも気軽に相談できる
顧問弁護士を活用することで、自社の業務に関する法律相談を気軽にできるようになります。
自社が業務を行う上で、法的に分からない問題についても、法律事務所にわざわざ行かずに、電話やメールで弁護士に確認できるようになります。
場合によっては、電話一本でその場で解決できることもあります。
企業法務においては、最初の対応を間違えることによって自社の被害を拡大させてしまうことも少なくないため、このように電話やメール一つで相談ができるのは、会社にとって大きなメリットになります。
(2)トラブル発生時に迅速に対応をしてもらえる
会社運営をしていると、緊急のトラブルが発生することも少なくありません。
このような場合、顧問弁護士は、顧問先の会社の相談を優先的に受け付け、対応することになります。
もし、顧問弁護士がいないと、そのトラブルの際に法律事務所を一から探して、予約をとって、弁護士に自社の情報を伝えなければならず、迅速な対応ができません。
その点、顧問弁護士を活用していれば、自社の業務内容に精通している弁護士に、緊急時の対応してもらうことができ、安心です。
企業法務においては、緊急のトラブルが発生することも少なくないため、この点からも顧問弁護士を活用するメリットは大きいといえます。
(3)対外的な信用が増す
顧問弁護士を活用することで、外部から法令を遵守する会社であると見られ、取引先会社や取引先銀行の信用が増すことも少なくありません。
少なくとも、自社が、企業法務の部門についても、顧問弁護士を活用できるだけの力のある会社であるということを対外的に表示することができますし、これにより企業の社会的信用が増すと考えられます。
(4)顧客とのもめ事がおさまりやすい
会社の運営を行うにあたっては、顧客とのもめ事が生じてしまうこともあります。
そして、自社の顧客から、法的にみれば過大な請求をされてしまうこともあるでしょう。
そのような場合には、自社ではなく、顧問弁護士の見解として、そのような請求を受けることができないとの意見を出せるため、顧客とのもめ事がおさまりやすいです。
また、顧問弁護士の名前を出すことで、クレーマーなどの攻撃を事前に予防することができますし、顧問弁護士の意見との形で顧客に見解を伝達できるため、怒りの矛先を自社から弁護士に向けることもできます。
企業法務においては、顧客とのもめ事はどうしても避けることができないので、この点も顧問弁護士を活用する大きなメリットになります。
(5)弁護士費用の割引を受けられることがある
顧問弁護士であっても、個別の案件を自社で直接対応せず顧問弁護士に依頼する場合には、顧問料とは別に弁護士費用が発生することになります。
もっとも、顧問弁護士に依頼すれば、弁護士費用の割引を受けられることも少なくありません。
もし、日常的に弁護士への依頼案件があるような会社であれば、顧問弁護士を活用することで、かえって弁護士費用が安くなることもあります。
3 顧問弁護士(企業法務)は当事務所まで
当事務所は、1983年の創業以来、東証一部上場企業から中小企業、個人事業主の方の顧問弁護士として、多種多様なご相談を解決してきました。
顧問をさせていただいている会社の業種も豊富であり、様々な業種の内情を把握していると自負しております。
これまで会社や事業に関わる様々な出来事に対し、多くのご相談を受けてきましたので、きっとお役に立てると思います。
顧問料については、実際にお話を伺い、協議の上、設定させていただきます。
もし、顧問弁護士をお考えであれば、お気軽に当事務所までご相談下さい。